第1話 タイヤはいつまで履ける? の巻
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新入社員
ホッピー課長、タイヤの交換っていつ頃がいいんでスかね?
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ホッピー課長
そんなことも知らないでタイヤ業界に入ってきたのかね、ちみは?
まぁ今どきの若者は車離れが多いというから仕方ない、私が簡単に教えてあげよう。
だいたいだが、タイヤの消費期限は3~5年、距離にすると4~5万キロぐらいが一般的に言われてるが、正直言うと運転する人によってまちまちになる。
町中を多く運転するとタイヤの減りが早く、高速道路を多く使う人はタイヤは長持ちする、てな具合だな。 -
新入社員
どうして町中を多く走る人と、高速道路を使う人で差がでるんでスか?
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ホッピー課長
まったく、少し考えればわかるだろうに。
町中だと信号があったり、右左折したりするとタイヤに荷重がかかってそのぶんタイヤの減りが早まる。
反対に高速道路はブレーキする回数が町中に比べて格段と少なくなる。 -
新入社員
ああ、だからタイヤの減り具合に差がでるんですね。
でも高速道路だとその分スピードが出るからタイヤの減りも早いんじゃないスか? -
ホッピー課長
高速道路だと定速走行だから加減速しないので・・・あとはぐぐれ。
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新入社員
はぁ(こいつ逃げやがった)
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新入社員
だとすると、こんなに溝のあるタイヤならまだまだ走れっスよね?
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ホッピー課長
お前の目は節穴か?
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新入社員
えっ?
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ホッピー課長
ここを見てみろ。こんなに劣化しているタイヤを履いてると走行中にバーストを起こして大変なことになるぞ。
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新入社員
すげーひび割れてますね。こりゃひどい。
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ホッピー課長
「経年劣化」って言葉を知ってるかね?
鉄とかもそうだが、年数を重ねると金属疲労を起こしていき、そのうち壊れるのだ。
特にゴムは半生みたいなもんだから、数年たつと老化現象が起きてこのようにひび割れをおこしてしまう。
このままの状態で走ってると最悪バーストを起こす可能性がある。 -
新入社員
バーストっすか、怖いっすね。
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ホッピー課長
だから毎日とは言わんが、たまにはタイヤを気に掛けたほうがいいぞ。
よく言うだろ、「タイヤは命を乗せてる」と。 -
新入社員
そうっすねー、命あっての物種っすね。
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ホッピー課長
自分で見てもわからないなら、ガソリンスタンドとかタイヤ専門店にいるプロの目で見てもらうのがいいかもな。
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新入社員
やっぱプロに見てもらうのがいいっすよね!
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ホッピー課長
お前のような何事にも無頓着な人間はほかの人に見てもらった方がいいぞ。
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新入社員
了解っす!じゃあ彼女と江の島ドライブした帰りにタイヤみてもらいます!
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ホッピー課長
・・・その前にお前は病院で診てもらったほうがいいぞ。